【基調講演 Part 2】「地域に根ざした老舗企業の新しい挑戦」萩原英治さん(12:10〜12:40)

いよいよ「カケルDAY」の開催が近づいてきました!

当日は11:00に受付を開始し、11:20から開会宣言を行い、その後11:40からは『これからの地域創生』と題した基調講演として、兵庫県下で地域創生の取り組みを進められている2人のゲストの方に30分ずつリレー講演を行なっていただきます。

奥田絵美さんによる基調講演 Part 1に続き、12:10からご登壇いただくのは、神戸で1928年に創業した萩原珈琲株式会社の四代目代表取締役、萩原英治さんです。

萩原珈琲は、初代が考案した独自の炭火焙煎を受け継ぎ、神戸の喫茶文化を長年にわたって支えてきた老舗企業です。

火力の調整をマニュアル化することが難しく、焙煎師が豆の状態や気温、湿度、窯の状態を見極めながら仕上げていく炭火焙煎。効率化が求められる時代にあっても、萩原珈琲では人の手による技術と味を大切に守り続けています。

萩原さんは、大学で生態学を学んだ後、ブラジル、グアテマラ、アメリカなどでコーヒーの生産や流通を学び、東京の食品会社勤務を経て、2009年に家業へ入社。2019年に四代目の代表取締役に就任されました。

創業以来の炭火焙煎技術を次の世代へ継承する一方で、業務の見える化や働き方の改善、オンライン販売の強化など、時代に合わせた経営改革にも取り組んでいます。

また、萩原さんの活動は企業経営だけにとどまりません。

長年暮らしてきた神戸市灘区では、地域の青年会に参加し、震災前まで行われていた盆踊りの復活など、地域の人たちが無理なく楽しく関われる場づくりを進めてこられました。

新しいものを一から用意するのではなく、地域にすでにある場所や道具、一人ひとりの得意なことを持ち寄り、誰もが役割を持てる「関わりしろ」をつくる。そこには、大学で学んだ生態学の視点も生かされています。

さらに2025年には、ご家族で神戸市北区八多町へ移住。長年使われていなかった旧醤油蔵を改修し、2026年5月には「炭火焙煎カフェ 旧醤油蔵」を開業されました。

歴史ある建物を取り壊すのではなく、新たな役割を持つ場所として再生。カフェや焙煎所としてだけでなく、地域内外の人が出会い、交流し、八多町の自然や農業、暮らしに触れる「里づくりの拠点」となることを目指しています。

今回の講演テーマは、

「これからの地域創生 地域に根ざした老舗企業の新しい挑戦」

長く地域で事業を続けてきた企業だからこそ、受け継いできた技術や文化、地域との信頼関係があります。

一方で、人口減少や担い手不足、耕作放棄地の増加、地域コミュニティの変化など、地域を取り巻く状況に対応するためには、これまでのやり方を守るだけでなく、新たな一歩を踏み出すことも求められます。

守り続けるものと、時代に合わせて変えていくものを、どのように見極めるのか。

企業の事業承継を、単に会社を次の世代へ引き継ぐだけでなく、地域の文化や人のつながりを未来へつなぐ機会に変えていくには、何が必要なのか。

そして、地域に眠っている建物や自然、人の経験や得意なことを組み合わせ、新しい価値や「関わりしろ」をどのように生み出していくのか。

創業100年を目前にした老舗企業の経営と、灘区や八多町での地域に根ざした実践を通じて、萩原さんならではの地域創生の考え方と、これからの挑戦についてお話しいただきます。

「地域に根ざした企業だからこそできる地域づくりを考えたい」
「伝統を受け継ぎながら、新しいことに挑戦したい」
「地域にある建物や自然、人の力を生かした場づくりに関心がある」
「事業承継を、会社や地域の未来を考える機会にしたい」

そんな思いをお持ちの方に、ぜひお聴きいただきたい講演です。

一杯のコーヒーから、人と人、企業と地域、都市と農村の新しい関係をつくっていく。

萩原さんの取り組みを通じて、地域に根ざして事業を続けることの意味と、これからの地域創生の可能性を一緒に考えてみませんか?

皆さまのご来場をお待ちしています!