人との距離感に、のぼせるくらいが丁度いい
「地域に浸かる」新・湯治プロジェクト
アイデアシート
- ステップ1:現状と理想の「ギャップ」を明確にする
- ステップ2:現状と理想の「ギャップ」の解決策を具体化する
- ステップ3:「自分事」として取り組む理由の再確認
- ステップ4:アイデアを事業にするための「名付け」
ステップ1:現状と理想の「ギャップ」を明確にする
今ある姿(=現状)と目指す未来(=理想)を具体的にし、そのギャップを埋める「解決方法」を考えるために記入いただいた内容です。
【1】今ある姿 [現状: As Is] 今の解決したい「お困りごと」は何ですか? 「誰が」「どのように」困ってますか? | ←−−−−−−−−−−−−→ 【3】現状と理想の ギャップを埋める解決方法 【1】【2】のギャップを埋める解決策は何ですか?「誰が」「何を」することで解決できますか? | 【2】目指す未来 [理想: To Be] 現状に対して、あるべき未来・目指す姿(=理想)はどのような状態でしょうか? |
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「誰が」(ペルソナ) ・旅館の経営者・従業員 ・但馬で宿泊業をしている人 ・移動に困っている観光客、地域住民 ・移住者 ・都会でメンタル病んでる人 | 「誰が」 ・城崎温泉 ・飲食店、地域コミュニティ ・周辺住民 ・ネオカル ・交通機関、ライドシェア(自治体) | ・関係人口を増やす仕組みから移住・定住につなげるシステムができている ・但馬全域での分散型長期滞在。但馬全域を1つの旅館に。 ・移住者の支援が充実しており、個人にあった人やコミュニティを紹介できるマッチング機能がある |
「どのように」 ・滞在日数が少ないため、関係人口につながらない ・カニシーズン以外だと宿泊客数が減るため、城崎で働いている人もそうだが、但馬全体の訪問者数も減少してしまう ・城崎の場合「温泉」「カニ」で終わってしまうため、1泊2日などの短期滞在になってしまう ・二次交通が充実していないため、長期滞在につながる分散型滞在につなげられない →二次交通の問題は観光客だけでなく、車を所持していない移住者にとっても地域のつながりを妨げる要因になる(定住の機会を失ってしまう) ・都会では人とのつながりがつくりにくい | 「何を」 ・城崎温泉からはじまる「地域に浸かる」新・湯治プロジェクトをテーマに、関係人口の創出から移住・定住の促進までをワンストップでサポートするマッチング・コーディネートプロジェクトの展開 |
ステップ2:現状と理想の「ギャップ」の解決策を具体化する
現状と目指す未来のギャップを埋めるための具体的なアイデアとして、要素別に構造的に洗い出していただいた内容です。
【4】資金源 解決策を裏付ける資金は「誰が」拠出しますか?「なぜ」そのお金を出してくれるのですか? | 【5】技術・ノウハウ 解決策を裏付ける技術・ノウハウは何ですか? 「どうやって」それが可能となりますか? また、その解決策が「他(他社・他の方法)よりも優れている点」は何ですか? | 【6】人材 解決策を実行する人的リソース 「人材」はどのように考えていますか? |
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「誰が」 ・都会の人(例:智頭町の疎開保険のような年間サブスク) ・企業への福利厚生 ・自治体(二次交通、体験プログラムの提供) ・インバウンド(歴史・文化に興味がある層) ・移住を考えている人 | 「どうやって」 ・ネオカルの利用者、城崎温泉に訪れる観光客から関係人口を増やす ・関係人口→移住→定住につなげるために、既に但馬にある地域コミュニティとつなげる | ・城崎温泉(湯治文化) ・ネオカル ・Hostel Act(もりめ食堂)、スミノヤゲストハウスなど関係人口の獲得が見込める宿 ・イナカー、チクタク ・自然体験を提供する団体 ・地域コミュニティ(若者会議、豊岡いきいきプロジェクト、IN Tajimaなど) ・移住コーディネーター |
「なぜ」 ・都会では体験しにくい「人とのつながり」が但馬では経験できる ・オールシーズンの自然体験ができる →自然は人とのつながりを促進するという研究なども出ている ・城崎温泉という観光地がある ・若者中心や地元住民などの様々な地域コミュニティが存在する | 「他よりも優れている点」 ・専門職大学と協力し、プログラム参加前・後の健康状態をデータとして取ることで、プログラムの科学的な効果を実証する ・城崎温泉という湯治の歴史(心身の治癒のために志賀直哉や日露戦争の負傷兵などが湯治で訪れていた) ・城崎やそれぞれの地域の特徴を活かした、新規性のある体験プログラムを提供 |
ステップ3:「自分事」として取り組む理由の再確認
企画力や事業性は後で育てられますが、「なぜその人がやるのか」という納得感と熱量だけは他人が作れません。自分自身に向き合って、正直に、誠実に、ご記入いただいた内容です。
【7】あなたがこのアイデアを考えるようになったきっかけや原体験は? ※実際に目にしたこと、悩んだこと、憤ったこと、心が動いた出来事など | 20歳で経験した脳出血の後遺症を乗り越えるなかで、山登り(自然体験)、家族・友人のサポートが大切だと気付いた。しかしこのような”恵まれた環境”はみんなに平等にあるわけではなく、住んでいる場所や経済的な背景などによっては必要なサポートが受けれない環境にいる人もいる。”恵まれた環境”にだれもがアクセスでき、辛いときでも支え合うサポートが受けられる環境があればと思ったから。 |
【8】今の地域や社会について、 「このままではいけない」と感じていることは? ※その中でも、特に「どうにかしたい!」と思っていることを教えてください | 移住してきて数年経つ人(日本人・外国人)でも、いまだに地域につながりをもててない人がいる。地域創生と言って外から人を呼んできても、定住につなげられるような仕組み作り(若者同士のコミュニティの形成、二次交通の充実、各地域で移住者と地域住民をつなげるコーディネーターの存在やイベント開催など)ができていない。地域とのつながりがないだけで「豊岡とは縁が無いのかも」という声を実際に聞き、すごく勿体ないと思ったから。悩みや不安があるときに話すことができる友人を、今住んでいる場所に作ってあげたいと思った。 |
【9】このアイデアが実現したら、誰が喜ぶと思いますか? ※想像できる具体的な誰かがいれば、その人について教えてください | 仲の良い地域おこし(車を持っておらず、地域とのつながりがない子)、都会から但馬に就職や結婚などで移住してきた人 |
【10】どうしてあなたが、 今このアイデアをやるのですか? ※他の人でもなく、“自分”がやる理由があれば教えてください | 城崎にきて、人とのつながりの大切さを学んだ。⑦で逆境を乗り越えたように、だれもが等しく人とつながれる機会があるべきだと思ったし、自分の性格上、人と人をつなげてその人たちが仲良くなっている姿をみるのが好きだから、そのつなぎ目として動きたいと思ったから。 |
ステップ4:アイデアを事業にするための「名付け」
ご自身のアイデアを他の人に伝えるためには簡潔にまとめる必要があります。
ステップ1〜3の作業を踏まえ、改めてこのアイデアを事業として説明するための「名前」を付けてみましょう。
【11】簡潔に事業内容が伝わる呼称 =「事業タイトル」を書いてください。 ※30字程度 | 人との距離感に、のぼせるくらいが丁度いい。 「地域に浸かる」湯治プロジェクト |
【12】事業アイデアについての簡潔な説明文 を書いてください。 (初めての人に対して 一息で説明可能な文=エレベーターピッチを目指してください) ※100〜150字程度 | 城崎温泉の「まち全体が一つの旅館」という湯治文化から着想を得た、但馬発の新プロジェクト。 地域に「浸かる」ように滞在し、訪れる人が少しずつ地域と関わりを深めながら、やがて暮らす人へとつながっていく——。 そんな段階的な関係性の中で、心豊かで地域との共生を実現する暮らしを育む仕組みを創り、提供します。 |